２００５年 Ｆ１日本ＧＰ 鈴鹿サーキット 2005.10.7-9
初めてデジタル一眼レフカメラ EOS KISS DIGITAL N を携えて撮影したF1は、２００５年の日本ＧＰでした。
木曜日の夜に東京駅を出発し月曜日早朝に帰着する、ＪＴＢ主催の「東京発バス５日間コース」にこの年も参加。
①金曜日フリー走行の観戦・②宿の確保・③サーキットとの楽な往復 を考えると、結局毎年このツアーに落ち着いてしまいます。
「F1の撮影は金曜日が勝負！」と考えてる私にとって、比較的自由に撮影ポジションを選べる金曜日の2回のフリー走行はなくてはならないものですし、グランプリ中は観戦や撮影以外の労力はなるべく避けたいもの。宿の手配はめんどくさい・・・白子まで歩きたくない・・・早く寝たい・・・となると結局これしか選択肢がなくなるわけです。
そしてなによりこのツアーの魅力的なところは、復路に桑名近くの長島温泉に立ち寄って、露天風呂を満喫できることです！
F1と温泉 なんとすばらしい組み合わせでしょうか！
夕食と温泉を楽しんだ後は、大広間に200名は軽く超える参加者一同が集まっての「ドライバーサイン入りグッズ争奪じゃんけん大会」が開催されます。残念ながら私は一度も勝ち残ったことはないのですが、グランプリ後のなんともいえない虚脱感と放心状態の中、じゃんけんに熱く燃えるのも一興です。
満席のバスの中でほとんど一睡もできず、到着した鈴鹿サーキット。
金曜日フリー走行＆土曜日予選はお気に入りのヘアピンＨ席で、決勝は１コーナーＥ２席を確保し、撮影・観戦に臨みました。
金曜日のフリー走行。空にはどんよりと雲の広がるあいにくの天候。
まずは「マシンをより大きく・できるだけ正面から」撮ることをテーマに、H席内のコース寄りの低い位置に空席を見つけて席移動。画面の下に金網が入るか入らないかギリギリの高さから、550ｍｍ前後の望遠、シャッター速度は1/160～200。
今回、ヘアピンコーナー立ち上がりのイン側アスファルトが張替えられていたので、ちょうどその境目を目安に置きピン、フォーカスを合わせてマシンを追随することに。
早々とキミ・ライコネンのエンジンが壊れ、スターティンググリッド10番手降格が決定したかと思えば、雨の降り出した午後には、ミハエル・シューマッハーまでもがS字でコースアウト。波乱の週末を予感させるGP初日の走行になりました。
翌土曜日の予選は天気予報どおりの雨・・・。
天候を味方につけたTOYOTA ラルフ・シューマッハーがポール獲得。期待のBAR 佐藤琢磨は5番手。豪雨に翻弄されたミハエル、アロンソ、ライコネン、モントーヤら強豪が下位グリッドに沈む、予想外の結果に。
予選セッションはエクステンダーをはずして、400mmの望遠端。水しぶきを上げてコーナーを脱出するマシンを、Ｈ席左端のブロックから狙いました。急激に雨量が増した予選終盤には、車速の落ちるヘアピンコーナーですら盛大に水煙があがり、マシン後方は真っ白、路面はまるで鏡面のよう。昨年の台風騒動も大変でしたが、今回もひどい雨でした・・・。
ご存知のとおり、EOS Kiss digitai N も EF100-400ｍｍも防滴仕様にはなってませんから、レース撮影に雨対策は欠かせません。
自分の場合、小雨程度だったら水滴よけにミニタオルを本体＆レンズにちょいとのせるくらい。今回のような本降りの時は、ゴミ出し用の透明ビニール袋をフードの先端にテープでぐるりと巻いて、雨水の浸入を防いでいます。透明ビニールなら手元の操作も見やすいですし、この雨のなかでもまったく支障なく撮り続けることができました。
決勝日。前日の悪天候が嘘のように上空には青空が広がり、これ以上ないレース日和に。
観戦はＥ２席中段から。流し撮りを数回試みるも、タイミングをまったく合わせられずほぼ壊滅・・・。レース途中からは観戦モードに切り替えて、１コーナーのオーバーテイクショーを満喫することに。
佐藤琢磨は5番手からスタートしたものの、決勝開始まもなく１～２コーナー(目前！）で土煙を上げてコースアウト。その後もＴＯＹＯＴＡトゥルーリと接触、失格・・・と散々な結果で、ＢＡＲ最後となる日本ＧＰを終えることに・・・。
17番手スタートから次々にポジションを上げてきたマクラーレンのキミ・ライコネンが、最終ラップの１コーナーで、トップを走るフィジケラを豪快にオーバーテイク！鈴鹿の観客に圧倒的な速さを見せ付け、今シーズン7勝目を飾りました。
2位にはルノーのフィジケラ、3位にアロンソ。ミハエル・シューマッハーは、ここ鈴鹿でもミシュラン勢に及ばず、終始精彩を欠いた走りで7位どまり・・・。
それにしても、雨の予選の番狂わせが数々の見ごたえのあるオーバーテイクを演出した、ものすごい日本ＧＰでした。
丹野友美さん ・ 山崎みどりさん ・ 櫻井りょうこさん
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