フォーミュラニッポン 第２戦 鈴鹿サーキット 250km Race 2007.4.14-15
4月半ばの晴れた日の、鈴鹿のヘアピン席が大好きです。
早春の日差しは暖かく、それでいて、まだ吹く風は頬に冷たく感じられ、観客がまばらな席を一段独り占めにして、バッグを枕に横になって見上げる青い空。コーナーの芝生には明るい黄緑色が混ざりはじめ、塗りなおされた紅白の縁石は目にまぶしく、暗灰色に沈むアスファルトの黒さを一層際立たせます。
デグナーから続く林の木々が風にそよぎ揺れるなか、BGMはスピーカーから流れ続けるホンダのCMソング。
シャ、ラ、ラーラ♪ シャ、ラ、ラ、ラーラ♪♪ なんて平和なんでしょう。
というわけで、2007年フォーミュラニッポン第2戦・鈴鹿ラウンドは伝統の２＆４。全日本ロードレース選手権との同時開催です。
2輪にはそれほど興味は無いのですが、なんとなく、ちょっと得した気分になります。
いつもは300kmで争われる春の鈴鹿が、今回は250ｋｍ、43周のスプリントレース。タイヤの使い方とピットストップの有無が勝負の分かれ目になるのでは？というのが、戦前の注目ポイントでした。
予選1回目は久しぶりに逆バンク看板下から撮影に臨んだものの、全滅・・・。リズムがつかめずまったくものになりませんでした。
予選2回目と決勝はヘアピンH席から。やっぱりここからが一番！
機材は EOS KISS DIGITAL N と EF100-400mm/4.5-5.6 L IS、エクステンダー×1.4。いつもどおりシャッター速度1/160、露出補正マイナス2/3でスタート。400～450㎜の望遠で、手持ち＆置きピンでの撮影です。
春らしい好天に恵まれた決勝日。気温18℃。
予選2番手のアラビアンオアシス・インパル 本山哲が抜群のスタートを決め、トップで1コーナーに！
スタート直後、ポールの松田次生とブノワ・トレルイエ、モバイルキャスト・インパルの赤い2台が激しい2番手争い。
オープニングラップ、ヘアピン席目の前で松田とトレルイエが接触・・・。これにはファインダーをのぞきながら思わず声が出ました。
チャンピオン トレルイエの飛込みにはちょっと無理があったかな・・・で、結局リタイヤ。一昨年の獰猛な彼に戻ったようでした。
今年はこの2台の争いがホントおもしろい。
松田が終盤1秒差までつめるも、本山がトップチェッカーを受け、1年半ぶりの勝利！通算25勝目です！
まさに完勝。後半はペースコントロールしているかのような、本山らしい余裕の走り。 おめでとう本山選手！
3・4位はPIAAの小暮卓史、ロイック・デュバル。小暮はクラッチトラブルによるスタートミスから、3位表彰台まで追い上げました。
ウィニングラン＆表彰台での本山選手の笑顔がひさしぶりに撮れて、大満足の鈴鹿のレースでした。
西内裕美さん ・ 相川真緒さん ・ 鈴木豊美さん
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