フォーミュラニッポン 第３戦 ツインリンクもてぎ 300km Race 2007.5.19-20
フォーミュラニッポン第3戦は、5月ツインリンクもてぎで開催されました。
宇都宮駅から本数の少ないＪＲバスに揺られること90分・・・座れたら天国、立ったままだと地獄の90分です。
鈴鹿同様、もてぎのお気に入り撮影ポイントといえばやっぱり、ヘアピンです。
車速が落ちて撮影しやすいのはもちろんですが、単なる低速コーナーと侮ることなかれ。決勝レースでは、思いのほか激しいバトルシーンを撮ることができたりします。
ツインリンクの唯一の抜きどころであるバックストレート＆90度コーナーに向けて、このヘアピンの立ち上がりから勝負が始まります。「ここはおさえたい」「ここで後ろにつきたい」って感じの白熱したバトル、ドライバー同士の駆け引きがここで見れるのです。
また、午後になるとマシン正面からきれいに光線が当たってくれるのも、お気に入りの理由のひとつ。
シーズン後半のレースともなると、黄昏色の夕陽が正面から差し込み、バイザー越しにドライバーの表情までハッキリと撮ることができるほどです。タイミングが悪いとドライバーがまぶしそうに目を瞑っているカットばかりになってしまいます・・・。
GTとは違ってフォーミュラニッポン開催時には、場内巡回バスがヘアピンコーナーまで運行されるので、移動にもすこぶる便利。近くに売店、自動販売機がないことだけが残念です・・・。
今回の撮影も、予選＆決勝ともヘアピンコーナー立ち上がりから。画材店で買ったスケッチ用折りたたみイスに座って、できるだけ低い位置から、おなじみＥＦ100-400ｍｍ＋エクステンダー、手持ち＆置きピンで狙います。
コース沿いの手すりにズラッと並ぶアマチュアカメラマンの白レンズの砲列。心躍ります。
今回初めて行われた全車参加のスペシャルステージ予選。ポールポジションは、ポイントランキングトップのモバイルキャストインパル松田次生。期待のアラビアンオアシス・インパル本山哲は、フロントロー2番手からのスタートに。
決勝は62周の300kmレース。フォーミュラニッポンらしくない快晴、まさに五月晴れです。
レース序盤から、3番手スタートのＰＩＡＡ小暮卓史が異次元の速さ。あれよあれよとオーバーテイクを重ね、あっという間にトップに躍り出ます。
本山哲は前戦鈴鹿優勝の勢いはいずこに・・・ペースが上がらず、ズルズルと順位を落とし、７周目。「本山、コースアウト！！」の場内放送が・・・これにはガッカリ。レース終盤、チームメイトのミハエル・クルムとのバトルを何とか制し、6位フィニッシュ。
一方、軽いタンクでスタートした小暮は、2位のロッテラーに40秒以上の差をつけて、28周目にピットへ。直後に松田をかわし、43周を終えたところで再びピットへ。驚きの2ストップ作戦でそのまま優勝！スゴすぎます。小暮は、荒れに荒れた2004年開幕戦鈴鹿以来、3年ぶりの2勝目！2位にロッテラー、3位はトレルイエの猛攻をしのいだ松田。表彰台は新旧ＰＩＡＡ NAKAJIMAドライバーで占められることに。
3戦で3人の勝者。今年のフォーミュラニッポン、ますますおもしろくなってきました。
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