ＳＵＰＥＲ ＧＴ 第７戦 ツインリンクもてぎ Motegi GT 300km Race 2007.9.8-9
ここ数年もてぎのGTを観戦していて感じるのは、ホンダのNSXがめっぽう強いということ。
ホームコースのせいか、シーズンのめぐり合わせのせいかはわかりませんが、ここではNSXの優勝ばかり見ている気がします。
前日の台風9号が運んできた熱く湿った空気のせいで、もてぎは悪夢のPokka1000kmを思い出させる蒸し暑さ。この厳しいコンディションのなか、今年も再びNSXがその速さを見せつけるのでしょうか。
午後の予選は今回に限ってF1同様のノックダウン(アウト？)方式。
初見の興味も手伝って、ラップタイムのモニターできるグランドスタンドから、ひさしぶりに観戦することに。
間延びしがちなスーパーラップにくらべて、セッション終盤に一斉にタイムを出しに飛び出していくGTマシンの姿はちょっと新鮮。
とはいえ、もてぎのグランドスタントとロードコースとの隔たりは如何ともしがたく、まったく迫力が伝わってきません・・・。
アタック合戦の結果、トップタイムは＃18TAKATA 小暮卓史！今季5回目（シーズン最多記録！）のポールポジション獲得。2番手に＃38ZENT 立川祐路、3番手は＃32EPSON ロイック・デュバルという結果に。
予選セッションの合間に各チームごそごそ何をやってるかと思ったら、1セットしか使えないタイヤを水で冷やしてグリップを回復させてるとのこと。なんという涙ぐましい努力・・・。今後、もしこの新予選方式が続くなら、せめてもう1セット、ニュータイヤの支給を認めて、白熱したコンマ差の最速バトルを見せて欲しいものです。
朝のフリー走行は、手近なピット上左端から、最終コーナー方向を400ｍｍの望遠端で。ここから撮るのはインディジャパン以来。
緑の芝生をバックに、ストレートを立ち上がってくるマシンを、あわよくば縁石をはみ出し土煙を上げる瞬間を、低速で流し撮ろうと思ったのですが、タイミングが合わずなかなか思うようにいきません。ここでは、手前に起伏のあるグラベルを配して、ヴィクトリーコーナー方向を狙ったほうが面白い絵になるかもしれません。
自分の場合、シャッター速度優先、1/160から撮り始めることがほとんどです。被写体との距離によって若干異なりますが、このくらいのシャッタースピードだと、マシン本体をある程度カチッとシャープに捉えることができますし、路面にもわずかながら動きをつけることができます。これ以上になると、路面も背景もピタッと止まってしまってつまらないですし、好みではありません。
まずは1/160で撮りはじめて、タイミングがつかめてきたり、翳って光量が減ってきたりしたら、徐々にスピードを落としていく感じで撮っています。
決勝はおなじみ、ヘアピンコーナー立ち上がりからの撮影です。
昨年同様、場内ループバスは東エントランスからS字アウト側P10までの往復運転で、ヘアピン・バックストレート間を運行してくれず、すこぶる不便。(ループになってないぞ！）乗降客数の多い外周駐車場との往復本数を増やすためだとは思うのですが、ヘアピンファンとしては残念でなりません・・・。
それはさておき、 午後の天候はときおり雲がかかるものの、あいかわらずの強い日差し。気温は31℃。
前戦鈴鹿同様、パドックカフェで買ったブロックアイスを抱えて、熱中症対策も万全に。今回もスケッチ用の三脚イスに座って、低い位置からの手持ち撮影。EF100-400mmを350ｍｍ前後の望遠にセットして、マシンを待ち構えます。
＃18TAKATA 童夢 NSXが数々の不運を払拭する、今季初優勝！この勝利で、ポイントランキングは一気に2位に浮上。
表彰台は確実に思われた＃38ZENT SC 立川祐路は、59周目ヘアピン目の前で白煙を上げてスローダウン。どうも TAKATAの不運を継承してしまったようです。結局2位には＃22Motulオーテック Z、3位に＃6Forum SC。序盤コースオフを喫した＃32EPSON NSXが4位という結果に。
序盤からアクシデントで次々にマシンが消えていく中、魅せてくれたのは＃23Xanavi 本山哲と＃8ARTA 伊藤大輔との激しいバトルです。シリーズランキングトップ2、日産・ホンダ両陣営のエース同士が繰り広げた壮絶な5番手争い。最後はS字で接触してしまうまで、何周続いたでしょうか。撮っていて実に楽しいバトルでした。
チャンピオンの座をめぐる戦いもいよいよ佳境。次回は九州、オートポリス決戦です。
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