佐藤琢磨選手のファンクラブ TAKUMA CLUB 主催のカートイベントに、富士スピードウェイに行ってきました。
参加希望者 （TBS「はなまるマーケット」によれば1000人近くの応募があったそうです） の中から、カート走行55名、走行見学250名が抽選で選ばれたこのイベント。自分は幸運にも、走行見学枠に当選することができました。
イベントは12：30からのスタートだったのですが、高速の渋滞を危惧して少し早めに自宅を出発。山中湖畔で遅めの朝食をとった後、篭坂峠を越えてサーキットへ。会場はP5駐車場に設えられたカートコース。富士スピードウェイの本コースを模したレイアウトのミニコースです。
真夏の太陽が照りつける下、ドライバーズミーティングが始まると、本日の主役、佐藤琢磨選手が颯爽と登場。短髪にサングラス、手にしたマイクで今にもEXCILEの曲を歌い出しそうないでたちです。「スペアカートは1台しかないから、SA05だと思って大事に乗って！」 参加者の笑いを誘いつつ、輪になったドライバー達にカートの基本操作やコース上でのルール説明が終わると、いよいよ琢磨選手の乗った2人乗りカートを先頭に、グループ別の慣熟走行が始まりました。
ピットロード沿いに設けられた観客用のスペースはレジャーシートとミニテントで覆い尽くされ、既に満席状態。結局、最終コーナー横の土手の上とピット入口脇のタイヤバリア付近を往復しながら、走行見学＆撮影することに。
アルパインスター製のレーシングスーツに身を包んだ琢磨選手は、後方の隊列を気遣いながら、ゆっくりと周回を重ねていきます。
ヘルメットはおなじみのカラーリングながら、バイザーステッカーは真っ白のまま。長年見慣れたHONDAのロゴが無いのがちょっとさびしく思えます・・・。そうこうするうちに、さっきまでの好天が嘘のように頭上に黒い雲が広がり始め、凄まじい雷鳴とともに大雨が降り始めました。こうなるとカート走行どころではなく、イベントは一時中断・・・。御殿場方向に閃光眩い幾筋もの稲妻が走る中、身の危険を感じ、車内へ逃げ込みました。
2時間以上が経過した15：50、ピットビル2Fのクリスタルルームで始まったファンミーティング。このままイベント終了かと思いきや、再登場した琢磨選手から「ぼくはまだあきらめていません。天候が回復したら、イベントを再開します！｣との力強い宣言が。これにはビックリ。参加者からは大きな拍手が沸き起こりました。
また、一番気になっていた今後については「現在数チームと交渉中。まだ何も決まっていないので報告できないが、最後までF1復帰をあきらめない。」「F1にこだわって戦っていきたい。」との発言が。 スーパーアグリがグランプリから撤退し、佐藤琢磨選手の走りをF1で見られなくなって早3ヶ月。未だメディアで報じられている以上の進展がないのは残念この上ないのですが、何が起こるかわからないのがF1の世界。一日も早くF1復帰の吉報が届くのを願うばかりです。
ファンミーティングでの宣言どおり、奇跡的にカート走行が再開。琢磨選手自らが日の丸を振り下ろし、日没まで30分に延長された耐久レースがスタートしました。ウェットコンディションの中、抽選で選ばれた観客を同乗させた琢磨選手駆るカートが、1台また1台と参加者のカートを鮮やかにオーバーテイク！最後は松本浩明氏が隣に乗り込み激写。これぞオンボードカメラマン。観客を大いに沸かせました。
レース終了後には、琢磨選手が全日本カート選手権仕様のカートに乗り込み、この日初めての本格的な走行を披露。それまでとは桁違いのストレートスピード＆軽快なコーナーリング！数周にわたるさすがの走りを、固唾を呑んで見守りました。
最後にはコース逆走のおまけもついて、あっという間に波乱万丈だったカートイベントは終了。イラスト入り特製ウチワとH2O、ジレットのシェーバー、ヴァージンアトランティック航空のステッカーをお土産にもらい、帰路に着くことに。
ホント楽しい夏の一日でした。
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