フォーミュラニッポン 第１戦 富士スピードウェイ 300km Race 2007.3.31-4.1
2007年フォーミュラニッポン開幕戦は富士スピードウェイで行われました。
今年からポイントシステムが変更され、1位10点はそのままに、2位が従来の6点から8点へ、以下6・5・・・1点と、8位まで加点されることに。また、複数開催のサーキットでは、レース距離に変化をもたせて、最短230km 〜最長300kmの異なった舞台が用意されるとのこと。
こうした変更が接戦を演出し、レースをより一層面白くしてくれることを願いつつ、金曜の合同テストから富士に向かいました。
戦前の注目は、「今年もモバイルキャストインパルの二人が、シーズンを席巻するのか？」
テストから好調だった昨年のチャンピオン、ブノア・トレルイエ。 カーナンバー＃１が真紅の車体によく似合い、誇らしげです。
一方、今年こそはチームメイトに負けられないのが、星野インパル2年目の＃2 松田次生。
予選からまさに両雄のぶつかり合い！ウェット路面が乾き始めるなかでの壮絶なアタック合戦の末、トレルイエがポールポジション、松田が僅差で2番手に飛び込みました。
金曜日は富士山が望めるくらい晴れ渡り暖かかったものの、一転、土曜日予選開始時には9℃！と真冬の寒さに逆戻り。決勝もどんよりとした雲が時折雨を降らす、あいにくの天気。この季節の富士は3日と好天が続かない感じです。
決勝朝のフリー走行はダンロップコーナー、それ以外はネッツコーナーから、EF100-400mm＋エクステンダー×1.4での撮影です。
日曜日のネッツコーナー斜面上は、ピクニック装備の家族連れとアマチュアカメラマンで予想以上の賑わい。敷き詰められたレジャーシートとミニテントの合間から、一脚は使わず手持ち＆置きピンで狙ってみることに。
予想通り、決勝もフロントローからスタートしたトレルイエと松田、モバイルキャスト2台による白熱したバトルで幕を開けました。
松田はヘルメットのラインをグリーンからイエローに変えて心機一転、レースに挑んだものの、トップのトレルイエとの差はなかなか縮まりません。中盤以降はKONDOレーシングの伏兵Ｊ・Ｐ・オリベイラに追い上げられ、2番手争いがヒートアップ、攻めるどころか防戦一方に。
一方、新スポンサー アラビアンオアシスを引っさげての登場は、日本一速い男、本山哲。
往年のベネトンを思わせるスカイブルーのマシンカラーがとても新鮮！ 撮り甲斐があります。チームメイトは5年ぶりにフォーミュラレース復帰のミハエル・クルム。 2003年のGTチャンピオンコンビの復活です！
本山ファンの自分としては、昨年一勝もできなかった雪辱を、ぜひとも富士で晴らしてほしいところだったのですが・・・。決勝では6番手から4番手にポジションアップしたものの、15周目にミッショントラブルで早々とリタイア・・・残念。 2戦目以降に期待です。
レースはブノワ・トレルイエがポールトゥウイン。終始完璧なレース運びで、圧倒的な勝利。 松田次生はチームメイトの牙城を崩せず、2位に終わりました。オリベイラは決勝終了後の再車検で、残念ながら失格になったものの、大器の片鱗を見せてくれました。
今シーズンのフォーミュラニッポン。このまま真紅の2台が突っ走ってしまうのでしょうか。
大塚真百理さん ・ 西内裕美さん ・ 中山エリサさん
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